自由民主「藤丸さとし代議士特集号」を発刊【2017年6月1日】

自由民主「藤丸さとし代議士特集号」を発刊しました。

■ご挨拶

古賀誠先生より議席を譲り受け、衆議院議員として二期四年半、粉骨砕身・滅私奉公という原点を絶えず忘れることなく、国政の場においてしっかりと諸施策に取り組ませて頂いております。これも皆様方のご支援あってのことですから、心から御礼申し上げる次第です。
さて、北朝鮮をめぐる緊張関係が続いている中、韓国では新しい大統領も誕生し、今後の日韓関係のあり方をはじめ、アメリカ、ロシア、中国といった関係国を交えての北朝鮮への対応が大きな課題となっています。これには平和的解決しかありえないものですが、いずれ にしてもわが国を取り巻く環境変化を捉えながら、わが国の未来図を作成し、それに向けて 実行することが大事です。これらも私の国政の中における大きなテーマとして取り組んで参る所存です。

衆議院安全保障委員会にて平和的解決を問う!
≪第193回国会 安全保障委員会 第5号(平成29年4月18日)における藤丸敏代議士の質問要旨≫

■いかなる事態でも国民の生命、身体、財産を守り抜いていくこと

本日は、北朝鮮をめぐる問題について質問をさせていただきます。
現状分析、把握、認識は、極限の緊張状態にあると思っております。先日も、トランプ・習近平電話会談があり、北朝鮮の暴走を、アメリカ、中国でどう対応するか、どういうふうに軟着陸をさせるのか、との話があったようです。

トランプ大統領としては、核ミサイルをアメリカへ撃たせまいと、核開発を阻止しようとしていると思います。中国は、戦争になれば難民が来るなど、中国には撃ってこないと思っているのかどうかわかりませんが、中国は経済的に統計を見ると依存度が大きいので(北朝鮮は)逆らえないと思っています。

今、中国は平和的解決に向かって努力していると思われるのでありますが、そう簡単にはいきません。その制裁で、石炭の輸入を停止したり、石油を輸出しなかったりしているところでありますが、しかし北朝鮮は衝突を避けつつ、挑発を続けて核ミサイルの開発を成功させようとしていると思います。この神経戦が繰り返されているというのが現状であろうと思います。まさに一触即発というふうに考えております。

余談になりますが、本来戦争というのは起きます。古代の賢人の言葉を引くと、プラトン、政治家になりたかった人なんですけれども、「国家」という書物の中に、ソクラテス問答で、国家の欲によって戦争は起こると言っております。

近世のカントは英語ができなかった「かた物」の人でありますけれども、人間の本性の邪悪により戦争は起こるとしております。当然、人間同士けんかをするわけですから、戦争は起こると思います。そして、どうして平和を実現していくのかという叙述もあります。

カントの話ですが、その当時は重商主義、絶対主義の中で戦争が、争いが起こっておりました。一七九五年、バーゼル条約、西洋史に詳しい人はわかると思いますが、その一七九五年にカントは「永遠平和のために」という書物を書いております。八十歳ぐらいだったと思いますけれども。これは、社会契約説で共和制を実現していくように国家間契約説で平和連合をつくって永遠平和を実現していくと説いているのであります。

第一次世界大戦後、プリンストン大学のウィルソン大統領が国際連盟を提唱したわけであります。そして国際連合へと至っているわけでありますが、国際連合の権能強化はまだ途上であります。

しかしながら、経済統計を見れば、経済的には各国間のつながりが強く、そして社会的にも人々の動き、情報においてグローバル化が進んでおります。また、法の支配においても、後進国が民主化してくれば国際法の力がおのずと増してきます。いずれにしても、国際連合の権能は強化されていくと思います。

本題に戻りますが、上策は、平和的解決により北朝鮮を軟着陸させること、核を放棄させることであります。アメリカも体制変更までは要求しない、北朝鮮もハードルを下げてくると思われます。宇宙船地球号としては、CO2でも存亡が危ういと言われているのに、核が使われれば、大変なことになってしまいます。小さな核弾頭でも広島、長崎以上はあると言われていますので、核の脅威とか日本の大惨事とかを考えれば、平和的解決しかないのであります。

しかし、最悪の事態になる可能性がある以上、それにも対処していかなければなりません。その最悪の事態が起こった場合には、大臣に、防衛省に、そして政府全体で守り抜かなければなりません。

○稲田国務大臣
先ほどの答弁にもございますように、北朝鮮の核・ミサイル開発及び運用能力の向上は新たな段階の脅威となっております。
先般、政府は、自民党安全保障調査会弾道ミサイル防衛に関する検討チームから、我が国独自の敵基地反撃能力の保有の検討開始についての提言を含む、弾道ミサイル防衛の迅速かつ抜本的な強化に関する提言の提出を受けたところです。党から大変貴重な提言をいただいたことに感謝しております。
いかなる事態にあっても、国民の生命と平和な暮らしを守り抜くことは政府の最も重要な責務であります。防衛省としても、自民党からの提言をしっかりと受けとめ、そして、国民の生命、身体、財産を守り抜く体制について万全を期してまいりたいと考えております。

衆議院議員 藤丸 敏