自由民主「藤丸さとし代議士特集号」を発刊しました。
■ご挨拶
昨年暮れの衆議院総選挙におきまして、皆様方の力強い後押しをいただき、二期目の当選を果たさせて頂きました。皆様方からの一票一票の重みを胸にしっかりと刻み、地元・故郷の発展のために粉骨砕身、滅私奉公で頑張ってまいります。
しかし、古賀誠先生より議席を譲り受けてまだ二年半でございますので、国政では「修業の身」という立場をわきまえ、人の二倍・三倍の努力を注いでいく決意です。
今後とも皆様方からのご指導、並びに力強い後押しを賜りますよう伏してお願い申し上げます。
これからの日本の行く末について
強い日本経済を取り戻す機会
今年日本は戦後七〇年を迎えております。戦後の焼け野原から必死で復興を果たした一〇年、そして高度経済成長を遂げた二〇年、東京オリンピックや万博があり、世界第三位の経済大国とまで成し得ました。そして一九七三年オイルショックを経て、以降安定成長の二〇年に入りました。この時代は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とまで言われ、日本経済は順調に成長を続けました。
その後、土地神話(不動産は上がり続ける)から始まったバブルが弾けて、低成長・デフレの二〇年となりました。
そして現在、このデフレから抜け出そうとしているところであります。日銀のマネタリーベースを増やすことにより、低金利となって円安となりました。
日本は本来輸出国であります。すなわち、円安は日本のモノが安く世界に出回るということであり、また外国人旅行者も日本に来やすくなります。
従って、この状況は今一度日本経済を取り戻す絶好の機会であります。幸いにして、輸入原油も安い状況であるので、これも日本にとって追い風であります。
今の状況の中で、日本人らしい匠の技を活かした技術革新、伝統文化の中にある日本固有の勤勉性で元気な強い日本を取り戻さなければなりません。
人口減少問題への取り組み
これからの日本が抱える重要課題の一つに人口減少問題があります。そしてこの問題は、将来の労働力問題、社会保障問題へと繋がっていきます。
この三年で総労働人口六五〇〇万人中、団塊の世代(六五歳から六七歳)の方々が、実に二五〇万人も労働市場から退出となり、人手不足が生じております。
喫緊の対応策としては七〇歳までの現役社会づくり、また女性の方々の社会での活躍が求められます。しかし、一方では若干の労働力不足により起こる賃金上昇は、これまでのデフレを考慮すれば必要なことでもあります。いずれにしても、今後良い方向に向かうように誘導していかなければなりません。
また、七〇歳までの現役社会づくりに合わせて、将来の社会保障費のことを考えると健康づくりは重要な課題です。
よく二〇二五年問題と言われていますが、これは今から一〇年後は団塊の世代の方々が七五歳を超えられたときに、はたして医療制度が対応できるのか、という問題です。
そういった意味でも、予防医療、健康づくりは最重要課題であります。
恒久平和を追求する
日本の平和・安全の問題については、私の政治の師匠である古賀誠先生が長きにわたって日本遺族会の会長を務めてこられましたので、私もその傍らで薫陶を受けてまいりました。古賀誠先生が常々言っていることは、二度の戦争の悲しい惨禍を起こしてはならない、ということです。また、日本国憲法そのものが世界遺産だという認識です。私も戦後七〇年、今の平和な日本を築くことが出来た礎にある日本国憲法をしっかりと守り、国政の中で平和を大前提とした取り組みをつらぬいてまいります。
地方創生の時代に向けて
日本の中央、大企業が良くなっても地方や地元を支える中小企業の方々、農業、漁業、林業の方々の生活が良くなり、地域が栄えなければ日本の豊かな社会は成り立ちません。
今後は景気回復が地方へ届けられなければならないので、これからの地方創生施策が重要課題となっています。
大牟田市は世界遺産となって、また企業城下町として再び匠の技を磨き、三池港も活用しながら産業地域として栄えなければなりません。
柳川市・みやま市は、やはり農漁業です。江戸時代からの立花藩の農事試験所があり、茄子・密柑を始め様々な農産物が豊かな土壌に恵まれています。江戸の干拓の時代から美味しい浅蜊や平貝、海苔がとれています。筑後三二万石の基であった柳川や京都清水寺の流れをくむ清水山の歴史にも思いをよせ地域観光に力を入れるべきと考えます。
筑後市は県南広域公園を有し、またソフトバンクホークスも来ますし、また赤坂病院の跡も防災公園として整備されようとしていますので、今後はより住み易い筑後を目指していかなければなりません。
八女市・広川町は地域ごとに歴史もあり、林業や茶をはじめ沢山の良質な農産物が生産されます。また奥八女は観光資源も豊富にあります。先日のテレビ番組での婚活ロケでも八女市・広川町の絶景や大自然の美しさ、心豊かさが映しだされていました。この地域は災害こそあったものの、これからその自然豊かな八女を地方創生に活かさなければなりません。
私にとって一番大切なことは、皆様方からの一票一票の気持ちに心して応えていくことであり、その為には故郷発展のために粉骨砕身、滅私奉公で頑張る事だと肝に銘じています。
衆議院議員 藤丸 敏