2024年1月1日年頭のご挨拶


令和6年謹賀新年「新しい時代に向けて」


おはようございます。

昨日は元日で、ちょうどこの「年頭のご挨拶メッセージ」を配信しようとしていた時に衝撃的なニュースが飛び込んできました。

震度7を観測する巨大地震です。

発生したのは元日午後4時10分ごろ、震源は石川県能登地方、震源の深さは16キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7・6と推定されました。

震度7を石川県志賀町で、震度6強を七尾市、輪島市、珠洲市、穴水町で、震度6弱を中能登町、能登町、新潟県長岡市で観測しました。

大津波警報も発令されました。

そのニュース映像に釘付けとなりましたけど、大規模火災、ビル倒壊、そしてかけがえのない尊い命が失われました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。また、全ての被災者の皆様にお見舞いを申し上げます。

朝になり、改めてその被害状況が分かる映像を目にしていますが、その地震の惨状に言葉がありません。

まだまだ警戒が必要です。余震に気を付けていただきたいと思います。

岸田総理は非常災害対策本部を立ち上げ早急な対策を行うとのことで、私も復旧、復興に向けてしっかりと取り組んで参りたいと思います。


では、一日遅れとなりましたけど、改めて年頭のご挨拶をさせていただきます。

■甲辰(きのえ・たつ)年について

今年の干支は甲辰(きのえ・たつ)年です。甲辰は、「甲」には優勢であることやまっすぐに堂々とそそり立つ大木を表す意味があり、「辰」は「龍が現れるとめでたいことが起こる」と伝えられています。よって、この2つの組み合わせである甲辰は「新しいことを成功させる年」という縁起のよさを表します。

龍(竜)が躍動する、そんな年周りです。皆様の今年一年が躍動の年になることを願います。


■政治資金問題について

昨年暮れから政治資金問題やパーティー券問題で政治が混乱していること、国民の皆様から政治不信を抱かれてしまったこと、私も一人の政治家として心からお詫び申し上げます。

政治資金規制法とは「どこからお金をもらい、どこに使ったのか」を明確にすることが一番重要なところですが、その記載漏れが判明し、収入が正しく計上されていなければ結果として「脱税になる」という指摘がなされていますので、「正すべきは正す、責任をとるべきはしっかりと取る」こういったことが大事だと思います。

政治資金規制法については今後どれだけ「見える化」を進めることが出来るのかがポイントだと考えておりますので、私も自らの襟を正しながらこの問題にはしっかりと取り組んで参る決意です。


■経済対策について

先ほど述べたことでわが国の政治は混乱していますが、岸田政権としてはコツコツと打つべき手は打ってきているので、それが必ず生きてくると思います。打ち出す政策に派手さこそありませんが、こういった経済対策への着実な取り組みは今後「功を奏する」ものだと確信します。

事実、経済も少しずつ良くなってきているので、今後ポイントの一つとしては「賃上げが再び上手くできるのか」ということ、「中小企業まで賃上げが行き渡るのか」ということにあります。

昨年は全体で3.7%ほど賃金が上がりましたが、これはあくまでも全体指標であり、中小企業全体には行き渡っていませんので、賃上税制といった施策を通じながら成功させたいと考えております。

賃金は上がれば消費が増え、消費が増えれば商品が売れ、商品が売れれば生産が増え、生産が増えれば企業利益が増え、企業利益が増えれば税収や賃金にお金が回る、そんな経済の善循環サイクルを構築させること、これがとにかく大事です。

私は日本経済「待ったなしの状態」にあると捉えていますので、しっかりと経済対策に取り組んで参ります。


■外交問題について

ロシアのウクライナ侵攻は、昨年冒頭のこの国会通信でも触れましたが、両国どちらも引くに引けない状態で紛争が長期化していますが、世界経済は繋がっているので、これがエネルギーや小麦などの高騰問題となって今でもわが国にも影響を与えています。

また、そこに輪をかけるようにイスラエルとパレスチナで紛争が起きており、石油を中東に依存しているわが国においても、今後はエネルギー高騰問題に拍車をかけられるリスクがあります。
ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナの紛争ですが、本質にあるのは「人の命は地球よりも思い」ということを考えなければなりません。

日本で福沢諭吉の「学問のすゝめ」が近代日本の形成に大きな影響を与えましたが、同じように読まれて影響を与えた名著に「自助論」があります。サミュエル・スマイルズの「Self Help」を、「西国立志編」(別訳名「自助論」)で出版したのが中村正直で、その本の中に出てくるのが「人の命は地球よりも思い」という言葉です。これは昔から全世界で言われ続けていることです。

だからこそ、我々は「争いのない世界を作るあげること」これを言い続け、また取り組んでいかなければなりません。

私も「戦争の過ちを二度と繰り返さないこと」を政治信条のど真ん中に据えているので、全身全霊をかけてこの問題に取り組んで参ります。


■少子化対策について

この問題については私も副大臣時代に関わり、児童手当の増額等に取り組ませて頂きました。

私はこの問題については1800年ぐらいまで遡って考えていますが、この時代にフランスとドイツ、そして日本は同じ3000万人ぐらいの人口だったんです。それが、その後日本とドイツの人口が増え、人口が伸び悩んでいたフランスが危機感をもって取り組んだのが少子化対策の始まりです。

少子化対策の施策で一番手厚いのがスウェーデンだと言われていますが、日本も今回の改革でスウェーデン並みにやろうということです。

児童手当は3歳未満で15000円、その上の年齢であれば第1子、第2子でそれぞれ10000円、第3子以降では一人30000円となります。中学生までの児童手当対象を高校生までとし、所得制限も撤廃するという考えです。

この他にも妊娠、出産・子育て応援交付金制度や育児休業制度など、少子化対策に繋がる様々なメニューを用意して、多くの人たちの子育て支援が出来るような施策づくりに取り組んでおります。


■最後に

冒頭述べた通り、先ずは政治資金問題やパーティー券問題で混乱していることを早急に解決すること、そして政治不信を少しでも払拭することが先決です。

私も政権与党・自民党の一員としてしっかりと取り組ませて頂きますし、国民の皆様からの信頼回復に向けて努力を惜しまない覚悟です。

そして甲辰の始まりということで、国民の皆様に勇気や元気、そして未来への希望を届けられる「新しいことを成功させる年」としたいと思います。

2024年、皆様の厚い信託に応えるべく、自分自身に課せられたテーマを明確にしながら、一つひとつ着実に実現致す所存でありますので、変わらぬ御指導とご鞭撻の程、何卒宜しくお願い致します。

藤丸敏は今年も粉骨砕身・滅私奉公で国政の難局、故郷の発展に向けて挑み続けます。

2024年1月1日 衆議院議員 藤丸 敏