2020年・年頭メッセージ【2020年1月1日】

明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、輝かしい新年を御迎えのこととお慶び申し上げます。新年に当たりまして年頭のご挨拶をさせていただきます。
先ずはこの地域、故郷を代表して国政に送り出していただいている身として、日本の国のため、何より故郷の発展のために粉骨砕身・滅私奉公の精神で頑張っていることをご報告させて頂きます。

■庚子(かのえ・ね)年について

令和二年は子年で、干支は「十干じっかん」と「十二支」を組み合わせたもので正確に干支を表しますと「庚子(かのえ・ね)」です。「庚子」とは新たな事が始まる年と言われております。庚はこれまでの流れが止まり、新しい流れができるとされ、子は子の刻、午前0時前後の一時間を表し、新しい物事の始まりを示します。つまり、これからの未来を切り拓くための基礎造りの年であると言えます。

■日本を取り巻く諸外国の状況

日本を取り巻く環境としては、何と言ってもアメリカ・トランプ外交に振り回されている感があります。トランプ大統領は唐突に「物を買わなければ関税を上げるぞ。日本を守っているのに日本はお金を出さないじゃないか」と言い出す始末です。そのトランプ大統領もイランとは一触即発ともいえる緊張関係にあり、内政においてもトランプ大統領自身が弾劾裁判を控えた中に今秋の大統領選に向かわねばならない状況にあります。
韓国は文在寅大統領が求心力を上げるために必死で、そのために慰安婦問題では行き過ぎた日本叩きにより、大きな外交問題を生み出してしまいました。また、内政においても検察改革では反対に反撃に遭っている状況にあります。
中国はアメリカの関税問題に対処すべく、とにかく内需を上げるべく努力している中ではあるものの、香港の学生デモの問題もあり、四苦八苦している状況にあります。
欧州はイギリスのブレキジット(英国のEU離脱をさす造語)で欧州経済全体に不透明感が出てきており、フランスやスペインもそれぞれ内政で揉めています。

■日本の課題とは

日本は何と言っても災害対応が緊急課題であり、進展する地球温暖化に備えた国土の更なる強靭化を強力に推し進めなければなりません。被災者の立場で先ずは復旧・復興を行い、そして災害に備えるということです。
重要な喫緊の課題としては少子化対策です。フランスのように「何でも有り」というわけにはいきませんが、日本も本格的に子育てに責任を持ち援助もする、安心して子供を産める環境整備に取り組む、そのような施策を立案して実行する時期にあります。
そして高齢化社会への対応です。1961年に国民皆保険・年金が開始されましたが、その頃の平均寿命は65歳でした。総じて定年60歳で70歳まで年金で暮らしていける、そんな制度設計でした。現在では平均寿命は81歳に伸びましたが、経済が成長していたこともあり、この間に定年を延ばせなかったことで、現行の年金制度に行き詰まりが出てくるに至ったわけです。身体的に10年以上は若返っていますので、70歳、いや、元気な人はもっと仕事を頑張れる社会を創らなければなりません。
アメリカの右肩上がり経済は1980年代から始まる401k年金制度にあります。アメリカは公的医療年金がないために、この無税年金が始まってからは給料から大量に金融市場にお金が常に流れ込んでいます。これが株価上昇と資金調達の優位性を保っているのです。日本も老後の資産形成と企業の資金調達の両得のある税制政策を取らねばならないと考えます。
いずれにしても、昭和は高度成長の時代、平成はバブルが弾けてデフレの時代でしたので、これからは世界の中で日本という国の真価が問われる時代になります。従って、令和の時代こそ日本が底力を発揮しなければなりません。

■故郷のインフラ整備について

古賀誠先生の始められた有明海沿岸道路は、ご自身の当選五年位から考えられ、そして七年目から具体的な事業化に向けて動きだしました。そこで私も改めて明確な目標を持ちながら政治に挑む所存です。
もちろん市町村や県の陳情、そして皆様方のご要望をお聞きするのは、皆様方より国会へお送り頂いているわけですから当たり前のことです。
さて、そんな私の大きな目標は、古賀誠先生の有明海沿岸道路の佐賀・熊本への延伸、3号線バイパス、筑後209号線バイパスであります。
有明海沿岸道路は古賀誠先生のご尽力によって大牟田・みやま・柳川は完成しておりますが、これからは四車線化という課題、そして佐賀・熊本への延伸に取り組んで参ります。
三号線は交通量も多く朝夕はかなり渋滞します。地域の生活道路として利便性を高めなければなりません。みなさんのお陰様でバイパスは事業として立ち上がりましたので、これの早期完成に向けて頑張ります。
筑後は442号線のバイパスができたので東西方向は随分と便利になりました。しかし南北方向の209号線が混雑しておりますので、3号線バイパス着工の後には速やかに209号線バイパスの事業化を目指します。
この三つが令和に当たり、皆様から古賀誠先生の後、国政へお送り頂いております藤丸敏の決意であります。

■政治家の本分について

政治の要諦は全ての人が食べていけることにあります。そして、国が豊かになり、人の心もまた豊かになることです。そのために、政治家の本分は滅私奉公です。私はこれを忘れることなく、常々「滅私奉公・粉骨砕身」と自分自身に言い聞かせて政治に取り組んでおります。

■最後に伝えたいこと

2020年、今年は衆院選があると言われています。
安倍総理の考えとしては、オリンピックをしっかりと成功させたい、そして憲法改正への道筋をつけたい、そういうものであろうかと思います。いずれにしても時が来れば衆院解散・総選挙を決断されることだと思います。
しかし、大切なことは、誰が当選するのかによってその地域の流れが変わるという事なのです。
私自身、安心・安全・安定を軸とした、しっかりと希望の持てる日本の行く末を、そして地域の発展を担える政権与党で議席を確保させていただくよう、皆様からのご理解とご支援を得られるように活動するのみです。
2020年、今年も皆様の厚い信託に応えるべく、自分自身に課せられたテーマを明確にしながら、一つひとつ着実に実現致す所存でありますので、変わらぬ御指導とご鞭撻の程、何卒宜しくお願い致します。

衆議院議員 藤丸 敏